自分(の宝)探しの旅
2012年 10月 15日
仕事がなくなってから次の仕事を探すのに、これだけ時間をかけたことはありません。
もちろん、すべての時間を仕事探しに使ったわけではないのだけれど、やっと、ここ(自分探し)までたどりついたので、今までのことを思い出しながら書いてみたい。
思えば、大学を卒業してから、IT業界一筋で長年働いてきたのですが、仕事は変わらなかったけれど会社がその間に変わった、ということもありました。会社設立も倒産も引越しも経験しました。
プログラマからのたたき上げで、プロジェクトを支えるリーダー(PL:プロジェクトリーダー)や管理するマネージャー(PM:プロジェクトマネージャ)にはあまり縁がなかったけれど、支える立場や、後方支援として頑張ってきたかなって思います。
仕事を失って、すぐに考えたのは、やはり次をどうするか。今51歳だから、ローンの完済までは20年以上あるし、せめて65歳までの10数年間は働かなければならないことを考えますよ。体も同年齢の健常者と比べたら、10年以上は先行している私です。かなりしんどいんですよね。しかも月々の支払いもかなりありますので、そうなるとそれなりの高給でないと難しい、ってことが一番の問題でした。というか、現在進行形の問題です。
5月:突然に職を失って途方に暮れる。
心が崩壊するとともに体にも疲れが。
IT業界はやはり難しいのかも、でも、支払いが。。。
6月:ちょっと元気になってきた。
でも全然回復してなかった。
「仕事」という言葉で大きく反応していた。
7月:バイクのおかげで炎天下でも外に出かけられて体が回復してきた。
8月:7月以上に元気になってくるとともに心も元気になってきたような気がした。
9月:震災後の初帰省でちょっと落ち込む。
下期から仕事をとの思いとは裏腹に気持ちが乗らない日が続く。
全身の震えの薬が合わないことで不安感に拍車がかかる。
職安からは失業手当をはじめてもらっていますが、4週間に2回の就職活動をしなければいけません。この2回が結構きびしいのです。職安開催のセミナー受講でも1回とカウントされますが、4週間の間の前半でクリアしていないと後半は胃の痛い日々を過ごすことになりました。
しばらくの間は、自分の体のことを受け入れることができませんでした。
つまりは支払いの額を考えると、IT業界に残るのが適策でしたけれど、体はもう年齢以上の状態で難しい。もう、ともすると悪い方にばかり考えが走って、狂いそうでした。
意を決して、一から考え直してみようと、職安に出かけ適正検査を受けます。意外なことに運転手が向いている、と出たりして一喜一憂します。カウンセリングも受けました。もう洗いざらい話して、そのままをぶつけます。体のことも。担当の方も、何年か前に同じような経験をした方で、そのアドバイスも的確で、ちょっとだけ安心して帰宅しました。
職歴を整理しました。
①今までどのような会社で働いてきたか?
②その会社や配属先で担当した仕事や業務はどのような内容だったか?
今までにも作っていましたので、ここまでの30年の間にやった仕事を時系列で書いて、またカウンセリングを受けます。
これは職歴ではなく仕事歴ですね。これだと、人事の方の受けはよくありません、と言われました。そうなのです。再就職では、まずは人事担当者が見るのです。現場の技術者には仕事歴でいいのですが、人事担当者はそもそも専門職ではありません。だから、見る人の心を捉えて、会って見たいと思わせることが必要なのだと教わります。
でもねぇ、難しいのですよ。今までの仕事のことしか頭には浮かばないのです。
そこで、セミナーを受講。ありましたよ。やり方があるのですよ。
この方法だと、経験が浅くても作れるし、もちろん豊富でも作れるんです。
<1.仕事の振り返り>
①今までどのような会社で働いてきたか?
②その会社や配属先で担当した仕事や業務はどのような内容だったか?
③その仕事で身につけたことは何か?
④仕事の中でやりがいや喜びを感じたことは何か?
⑤取得している免許・資格、その他自主的に勉強したこと
<2.仕事以外に取り組んだものの振り返り>
<仕事の振り返り>と同様に、仕事以外で取り組んだものに対しても、同じように洗い出します。
<3.宝物探し>
①ちょっと難しいことにチャレンジした
(勤勉性、積極性、チャレンジ精神、仕事への熱意、努力)
②人の為に何かをして喜ばれたこと
(観察力、おもいやり、気配り、やさしさ)
③人と話をしたり教えたりすることが好きか
(社交性、コミュニケーション能力、指導力、説得力、説明力)
④新しいことを考えたり、実行することが好きか
(発想力、企画力、独自性、交渉力)
⑤計画的に物ごとを進めるのが好きか
(計画性、迅速性、正確性)
⑥社会のルールやマナーで特に気をつけていたことは
(約束を守る、礼儀、健康管理、自己管理能力)
⑦その他
ここは、どんな小さいことでも掘り出すことが重要です。そうして、宝を掘り出すことで、だんだんと自分が好きになっていくのです。カウンセラーさんからも良いことだけを挙げて、悪いことは書かないで、とアドバイスを頂きました。
<4.様々な条件を整理する>
経済面、仕事に何を求めるか、スキル、健康面、家族など。
<5.自分に適している職種を探す>
整理した条件で、可能な職種を3つ選ぶ。まぁ、いくつ選んでもいいのですが。
<6.自己PRを作成>
宝物の中から自分のPRを作成しますが、ここで重要なことは、職種にあったPRにする、ということでしょうか。
<7.職歴の作成>
ここでもやはり、職種にあった職歴を書くのですが、時系列、逆の時系列、ポイントだけ、とか、書き方はいろいろです。いっぱい書いても仕方がないので、そこは工夫になりますね。
<8.会社選び>
職種の中から会社を選び、履歴書と職歴を作成して応募する。
まぁ、後半は、あっちこっちからの資料をあわせて書いていますけどね。
で、今の自分は、宝探しが終わったところかな。今は時間を設けて、宝が残っていないか見ているところですけど。
でも、一番大変だったのは<2.仕事以外に取り組んだものの振り返り>でしょうか。小学校の中学年(3,4年生)の頃まで遡りました。で、何が大変かって、私には長年封印していた時代がありまして、その封印していた8年間を通過するところが大変でした。つまりは、思い出さないはずにしていた時期を思い出さなければいけなかったからでした。厚い壁のトンネルを掘っているようでした。
後日、カウンセラーさんに偶然会ってお話を聞いたときは、やはり、躓(つまづ)く時が出てきます。その時は、一人では取り組まず、家族や夫婦で取り組むことも必要です、とのことでした。やはり、自分ひとりではわからない宝もあるということでしょう。
まぁ、これからが本番と言えば本番ですけれど、また就職が決まったら、これ以降について書きたいと思っています。
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もちろん、すべての時間を仕事探しに使ったわけではないのだけれど、やっと、ここ(自分探し)までたどりついたので、今までのことを思い出しながら書いてみたい。
思えば、大学を卒業してから、IT業界一筋で長年働いてきたのですが、仕事は変わらなかったけれど会社がその間に変わった、ということもありました。会社設立も倒産も引越しも経験しました。
プログラマからのたたき上げで、プロジェクトを支えるリーダー(PL:プロジェクトリーダー)や管理するマネージャー(PM:プロジェクトマネージャ)にはあまり縁がなかったけれど、支える立場や、後方支援として頑張ってきたかなって思います。
仕事を失って、すぐに考えたのは、やはり次をどうするか。今51歳だから、ローンの完済までは20年以上あるし、せめて65歳までの10数年間は働かなければならないことを考えますよ。体も同年齢の健常者と比べたら、10年以上は先行している私です。かなりしんどいんですよね。しかも月々の支払いもかなりありますので、そうなるとそれなりの高給でないと難しい、ってことが一番の問題でした。というか、現在進行形の問題です。
5月:突然に職を失って途方に暮れる。
心が崩壊するとともに体にも疲れが。
IT業界はやはり難しいのかも、でも、支払いが。。。
6月:ちょっと元気になってきた。
でも全然回復してなかった。
「仕事」という言葉で大きく反応していた。
7月:バイクのおかげで炎天下でも外に出かけられて体が回復してきた。
8月:7月以上に元気になってくるとともに心も元気になってきたような気がした。
9月:震災後の初帰省でちょっと落ち込む。
下期から仕事をとの思いとは裏腹に気持ちが乗らない日が続く。
全身の震えの薬が合わないことで不安感に拍車がかかる。
職安からは失業手当をはじめてもらっていますが、4週間に2回の就職活動をしなければいけません。この2回が結構きびしいのです。職安開催のセミナー受講でも1回とカウントされますが、4週間の間の前半でクリアしていないと後半は胃の痛い日々を過ごすことになりました。
しばらくの間は、自分の体のことを受け入れることができませんでした。
つまりは支払いの額を考えると、IT業界に残るのが適策でしたけれど、体はもう年齢以上の状態で難しい。もう、ともすると悪い方にばかり考えが走って、狂いそうでした。
意を決して、一から考え直してみようと、職安に出かけ適正検査を受けます。意外なことに運転手が向いている、と出たりして一喜一憂します。カウンセリングも受けました。もう洗いざらい話して、そのままをぶつけます。体のことも。担当の方も、何年か前に同じような経験をした方で、そのアドバイスも的確で、ちょっとだけ安心して帰宅しました。
職歴を整理しました。
①今までどのような会社で働いてきたか?
②その会社や配属先で担当した仕事や業務はどのような内容だったか?
今までにも作っていましたので、ここまでの30年の間にやった仕事を時系列で書いて、またカウンセリングを受けます。
これは職歴ではなく仕事歴ですね。これだと、人事の方の受けはよくありません、と言われました。そうなのです。再就職では、まずは人事担当者が見るのです。現場の技術者には仕事歴でいいのですが、人事担当者はそもそも専門職ではありません。だから、見る人の心を捉えて、会って見たいと思わせることが必要なのだと教わります。
でもねぇ、難しいのですよ。今までの仕事のことしか頭には浮かばないのです。
そこで、セミナーを受講。ありましたよ。やり方があるのですよ。
この方法だと、経験が浅くても作れるし、もちろん豊富でも作れるんです。
<1.仕事の振り返り>
①今までどのような会社で働いてきたか?
②その会社や配属先で担当した仕事や業務はどのような内容だったか?
③その仕事で身につけたことは何か?
④仕事の中でやりがいや喜びを感じたことは何か?
⑤取得している免許・資格、その他自主的に勉強したこと
<2.仕事以外に取り組んだものの振り返り>
<仕事の振り返り>と同様に、仕事以外で取り組んだものに対しても、同じように洗い出します。
<3.宝物探し>
①ちょっと難しいことにチャレンジした
(勤勉性、積極性、チャレンジ精神、仕事への熱意、努力)
②人の為に何かをして喜ばれたこと
(観察力、おもいやり、気配り、やさしさ)
③人と話をしたり教えたりすることが好きか
(社交性、コミュニケーション能力、指導力、説得力、説明力)
④新しいことを考えたり、実行することが好きか
(発想力、企画力、独自性、交渉力)
⑤計画的に物ごとを進めるのが好きか
(計画性、迅速性、正確性)
⑥社会のルールやマナーで特に気をつけていたことは
(約束を守る、礼儀、健康管理、自己管理能力)
⑦その他
ここは、どんな小さいことでも掘り出すことが重要です。そうして、宝を掘り出すことで、だんだんと自分が好きになっていくのです。カウンセラーさんからも良いことだけを挙げて、悪いことは書かないで、とアドバイスを頂きました。
<4.様々な条件を整理する>
経済面、仕事に何を求めるか、スキル、健康面、家族など。
<5.自分に適している職種を探す>
整理した条件で、可能な職種を3つ選ぶ。まぁ、いくつ選んでもいいのですが。
<6.自己PRを作成>
宝物の中から自分のPRを作成しますが、ここで重要なことは、職種にあったPRにする、ということでしょうか。
<7.職歴の作成>
ここでもやはり、職種にあった職歴を書くのですが、時系列、逆の時系列、ポイントだけ、とか、書き方はいろいろです。いっぱい書いても仕方がないので、そこは工夫になりますね。
<8.会社選び>
職種の中から会社を選び、履歴書と職歴を作成して応募する。
まぁ、後半は、あっちこっちからの資料をあわせて書いていますけどね。
で、今の自分は、宝探しが終わったところかな。今は時間を設けて、宝が残っていないか見ているところですけど。
でも、一番大変だったのは<2.仕事以外に取り組んだものの振り返り>でしょうか。小学校の中学年(3,4年生)の頃まで遡りました。で、何が大変かって、私には長年封印していた時代がありまして、その封印していた8年間を通過するところが大変でした。つまりは、思い出さないはずにしていた時期を思い出さなければいけなかったからでした。厚い壁のトンネルを掘っているようでした。
後日、カウンセラーさんに偶然会ってお話を聞いたときは、やはり、躓(つまづ)く時が出てきます。その時は、一人では取り組まず、家族や夫婦で取り組むことも必要です、とのことでした。やはり、自分ひとりではわからない宝もあるということでしょう。
まぁ、これからが本番と言えば本番ですけれど、また就職が決まったら、これ以降について書きたいと思っています。
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by WofNaka
| 2012-10-15 11:12
| 日記
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