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1961年生れ/東ニ病気ノコドモアレバ…西ニツカレタ母アレバ…南ニ死ニサウナ人アレバ…北ニケンクヮヤソショウガアレバ…/弱い立場中心の世の中に/陸前高田市が故郷 @ja1toe


by WofNaka

若狭湾の原発について

 今日表示されているYahooニュースで、若狭湾の津浪のシミュレーション結果を載せています。

 下の図は、そのニュースからの図を抜粋したものです。
若狭湾の原発について_a0265144_8312639.jpg


これでいくと、最大の津浪の高さは、3.74mとなり、何箇所かで敷地を越える高さの津浪が襲います。もっとも、原発関係者は「浸水」という言葉を使っていて、とても東日本大震災の津浪の破壊力とは結びつかず、私なんぞは、子供が水遊びをしているぐらいにしか感じないのですが。

また、敷地が低い場合でも防波堤があるから大丈夫らしいのですね。

今回、東日本大震災では何が起きたか。。。

・まず地盤の沈下。1mも沈下しているところがあちらこちらに見受けられます。
・防波堤の決壊。つなぎ目や、構造が違うところ、砂山にコンクリートをかぶせただけのところ、そういった場所で破壊されている。また、地震そのものによる破壊もあるでしょう。
・過去の歴史を見ていない。
 過去の三陸大津波を知っていたら、いままでの設備では耐えられないことは明白だったはず。

 こういったことを考えて見たときに、単に、津浪の予想高さ、敷地の高さ、防波堤の高さ、だけでは想定としてあまりに弱いと考えざるを得ません。

 また、過去に、若狭湾で大きな津波があって、村がひとつ消えているらしい、ということについて、「関西電力、日本原電、日本原子力研究開発機構の3電力事業者」が追跡調査を実施し、「津浪は無かった」と結論づけているようですけど、この3事業者、共に、「津浪があった」を認めたくない方々ばかりではないですか。

 こういう偏った調査はいけませんな。

 もしかしたら「津浪が発生していない、を想定して」調査した可能性があります。

 私もテストや検証をする身から思うのですが「見つけない」方向で調査すると何も出てこない可能性が高くなり、「必ず見つける」という信念でやると、大抵見つかって、良い対策につながることが多いです。

 もしかしたら、今回の調査で、見つけることができた大事な事があったかもしれませんが、残念ながら、見つけられなかったし、対策もまったく取られない、ということになるのでしょうね。

つまり、今回の大震災の教訓は、生かされない、という結果になるのでしょうかね。残念です。


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by WofNaka | 2012-09-04 08:47 | 災害&ボランティア | Trackback | Comments(0)