そう言えば笛

田舎でずっと生活するはずの私は、学生時代に帰省しては、幼馴染のお父さんからお祭りの横笛を教えてもらっていた。高校時代にブラスバンドでSAXを吹いていたとか、中学時代にも楽器を吹いていたこともあって、それほど難しくななかったけど、なぜか、横笛の時は肺呼吸になってしまって、いつも酸欠で喘いでいたんだった。
 
実家がある地区の虎舞の囃子は、三陸町のものと同じで、その由来は不明だけど、きっと三陸町から流れてきたものなのではないかと思います。

<大人の仲間入りの試験>
その日は、笛を吹く、他の大人達が、目でお互いに会話していたのを知っていた。どこかで、私に一人で吹かせようとしていたのも知っていた。今日は、そうやって一人立ちできるかどうかを試す日なんだということに直感で気がついてしまっていた。
でも、私は、しらんぷりして、それを拒否したのよね。
理由は覚えていないけど、なんか拒否した。だから他の大人達が吹くのを止めた時に、私も少し遅れて吹くのを止めた。当然それでは続かなくなるから、他の大人達は、仕方なくまた吹き始めたんだった。
そうして、その日以降、私がお祭りの囃子を吹く事はなくなった。
 
それは結局は、田舎での生活を拒んだ最初だったかもしれなかった。あることが私の身に起きていることを知った後だったかどうかも、今となってはわからない。そして、どんどんと心は田舎から離れていっていたのかもしれなかった。
 
そして決定的だったのが父の死。
結局、田舎では長男が優先されるのよね。いくら兄弟で色々と決めていても、周囲は長男の言葉しか認めない。それは母が逝った時も同じだった。私の中で急速に田舎への思いが減っていった。
 
今では、もう田舎で暮らす身ではないことに気がついているので、恐らく天変地異などがなければ、田舎に帰ることはない。
 
なんで、こんなことを書いているのか。
それは今がお祭りの季節だからだ。昔は、率先して地元のお祭りに参加していたのに。今は、ここのお祭りも含めて、お祭りが嫌いなのよね。賑やかなところは嫌い。
 
私は、ずいぶん変わってしまったのかもしれない。



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by WofNaka | 2015-08-16 23:01 | 日記 | Trackback | Comments(0)  

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