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1961年生れ/東ニ病気ノコドモアレバ…西ニツカレタ母アレバ…南ニ死ニサウナ人アレバ…北ニケンクヮヤソショウガアレバ…/弱い立場中心の世の中に/陸前高田市が故郷 @ja1toe


by WofNaka

続「鬱の私が「ツレがうつになりまして」を観る、読む

鬱状態の私が「ツレがウツになりまして。」を観る

 以下、本および映画のタイトルは「ツレうつ」と略します。

 机の上のごみのような状態の一番下に挟まっていた薄い本がありました。
ずっと気になっていたんです。何の本だろうと。。。

 さっきやっと発掘したら、意外にも「ツレうつ」でした。
なぜ意外だったか、それは、自分で買ってきた本ではないものがそこに置かれていたからでした。
で、2,3日前には、家内がそのDVDを購入したものが届いて、夜、夫婦二人で肩を寄せ合うように観たのでした。

 鬱の人が「ツレうつ」を観たらどうなるか。自分にどんな変化が出てしまうのか、実は、不安でした。

 正直、本はとてもわかりやすいのです。漫画なんですけどね。なんかね、教科書みたいだったですよ。私にとってはですけどね。

 まぁ、正確には教科書というより台本のような感じでした。つまりは、鬱の人は、こういう行動、こういう発言、こういう考え方をする、みたいな。で、自分はその台本どおりになってしまっていることが、許せなかったりする、という新しい感情も押し寄せてきました。



 ちょっと遡りますが。。。

 私がこんな鬱の状態になったのは、初めてではありません。
 はっきり今、あのときはそうだったんだろうなぁ、と思うのは、自分の病気を宣告された時。そして、それからの約8年間。この期間は、症状を出したり出さなかったりしていた時期。でも社員として仕事はバリバリ、ウツウツやっておりました。

 次は、結婚後に最初に仕事をやめる頃。会社が傾きかけていて、取ってはいけない仕事を取ってしまって期待したことをやっていないとクレームが出たあたり。夜遅くまで仕事をした後の、取引先の部長の一言「報告書は明日の朝まででいいから」。もう寝る暇もない状態がしばらく続いた後、仕事の一部をお返しして、そのプロジェクトから抜けたのでした。その会社の前に務めていた会社の給料が高かったため、そこの会社では課長相当ということで与えられた課長職でした。課長なんてやったことがなかったので、大変でした。

 その次は、その傾いていた会社が倒産寸前に他の会社に吸収された後。
私には吸収した会社では仕事がなく、大井埠頭の方にある会社に派遣の形で出向し、あるシステムをゼロから立ち上げる仕事に就いたのでした。通勤にがっつり2時間。最終バスは21時。佳境に入ると、21時に帰れなくなりそうな状態でした。そこで、「君は体調が悪そうだから、帰っていいから」と21時放り出される。そこの会社には仮眠室があって使えたのに。。。会社にも近くに宿泊可能な状態を作って欲しいと頼んだのに、ダメでした。吸収された前の会社の人にフォローを頼んでも、みんなそれぞれ自分の位置を保つのが精一杯で、足の引っ張り合いばかりしてました。

 そのうち、車通勤に手を出しました。車だと、夜は1時間ほどで帰宅できました。最悪、車で寝ることもできましたし。でも、車に手を出した時点がもう限界だったのです。でも、それも。。。
高速運転中に、大型トラックとすれ違う時に、ちょっとハンドルを切ればいいんだ、とか考えるようになっていました。1kmほど離れた駐車場からの帰宅も大変でした。家内に付き添ってもらいながら帰宅することもありました。

 そして極めつけが。。。「あなたの性で、スケジュールが遅れる」。それは、先方の仕事があまりできない社員からのメールでした。その人の仕事は、その人の上司に懇願されて、私が自分の仕事の中から、無理やり作ってあげたのでしたけれど、それで元気になってしまったようでした。
私の中で崩れたものがありました。結局、辞表を出して辞めたのです。

 その次は、派遣社員として働いてから。私の苦手な仕事を依頼されました。これをやり遂げれば、その会社での地位を不動のものとする仕事でした。最初から苦手だとわかっていましたけれど、どうにもなりませんでした。だんだんやり方がわからなくなりました。上司から「少しやすんだら」という甘い誘いに乗ってしまい、派遣社員ながらも療養生活になりました。給与は出た日分しかでません。

 その次は。。。もう、覚えていません。きっと小さい波がたくさんあって、常に鬱状態にあったのかもしれませんし、そうでなかったかもしれません。むしろ、入院&手術が必要なことがあって、そっちが大変でした。メンタル面より、体力面できつかったんでした。



 さて、ちゃんと治療をしたのは、派遣社員の時の鬱の時でした。
 こういう病は薬を処方されたとおりに飲まなければいけない、ということは知っていたので、真面目に取り組みました。
でも、今だからわかるんですが、その当時は知らなかったことがありました。

 薬に敏感。

 今でこそ、普通の大人の1/8ぐらいに量を減らして飲んでいますが、その当時はわからなかったのです。だから、言われるままに処方されるままに飲んでいたので、良くなるようでいて、どんどん悪くなっていきました。つまりは薬漬けになっていったのでした。
まず、言葉を思い出せなくなりました。例えば、催眠術者が、「あなたは、自分の名前を思い出せなくなります」と言って、催眠術に掛かった人が自分の名前をどうしても思い出せなくなる、そんな状態でした。それから射精ができなくなりました。どうやってもダメでした。

 これはおかしい、と思いました。

 薬を止めて1ヵ月後、射精もできるようになったし、言葉も思い出せるようになりました。



 自分はそれでも、なんとか結果的に自力で鬱を克服してきたと思っていました。


 でも、今は、それがなぜかできません。どうしてもできません。私の中で、今までのは鬱ではなかったかのように、本当にどうにもならない今です。

 きっかけは些細といえば些細な勘違いでしたけど、今は、そのあたりのことはほぼ解消されていて、新たな問題が壁のようになっていて、それが原因になっているんだということはわかります。


 長文ですみません。

 さて、「ツレうつ」ですが。

 ツレさんの症状から気がついたことがあるので挙げてみます。

 ・眠れない。
 ・薬を飲んだかどうかわからなくなる。
 ・妄想とか、死んだほうがマシとかは、ない。
 ・きちんとなっていないと気になる。
   自分のことは当然、棚に上げている。
 ・まったく起きられなくなることがある。
 ・通勤電車がつらかった。
   朝もそうだったけど帰宅時の混雑も閉口した。だから車通勤したかったのだが。
 ・洗濯をやって心が落ち着く。
   一番失敗しない安定した作業かも。
 ・いきなり大掛かりな掃除を始めてしまう。できないと落ち込む。
   そういえば昔、1ヶ月の出張の前夜に部屋の大規模な模様替えに着手し、ゴミ袋も
   そのままに出張に出かけ、帰宅後、またちょっと続けて、また長期の出張に出かけた
   ことがあったなぁ。独身だったからできたことかもしれないけれど。
 ・音に敏感になる。
   時々、子供たちのはしゃぎ声がダメなときがある。
 ・味がおかしい。
   ずっと購入している富士山産の水の味が変わって飲めない。水羊羹も薬の味がする。
 ・家内が無理しているのはわかっている。
   明るく振舞っているのもわかっている。
   私がそれに気がついているのもきっと家内はわかっていると思う。
   だから申し訳ないと思ってしまう。本当に、申し訳ないと思う。本当に。。。ごめん。
 ・先日もメールで頑張れと言われた。
   頑張らなければと思うし、頑張れるとも思うけど。。。無理。
 ・会社の元同僚に近況メールを何気なく出して、その返事で落ち込んだ。
 ・今まで好きで夢中にやっていたことができない。
 ・このブログを書くことさえ億劫になる。
   今日はこの長文の投稿を、よくやっていると我ながら思う。
   もう延々2時間以上かかって書いているからね。
   キータッチ早いから、すごいよ。バチバチ言わせながらキー打っているからね。
 ・申し訳ない。
   これは仕方がないでしょう。本当のことだし。でも、言ってしまうし考えてしまう。
 ・どこかに行ってしまいたくなる。
   過去には行ってしまったことはある。
   でも今は頭の中でシミュレーションするにとどまる。
   後が大変なのを知っているから。
   死ぬが生きるより大変だということは理解している。
   でもどこかに行く、が、自殺を意味するのかどうかは曖昧。
 ・天気が影響するかどうか。
   雨よりは晴れがいい。バイクにも乗れるし。でも関係ないと思う。
   要は出かけられるかそうでないかの違いだ。
   パジャマから着替えられれば、かなり違う。でも今はパジャマのまま。
 ・言動がおかしいらしい。
   我が家はみんな言葉がコンビニ(例えば、どこのコンビニも7-11と言うとか)。
   その中で言動がおかしい、と言われるのはかなりショック。心外だ。
 ・気晴らしが気晴らしにならないことも。
 ・過去の自分と比べる。
   過去にも鬱症状はあったけど、元気なときや強気なときがあったけど。。。
 ・外にいる人たちがみんな社会の為に働いているのに、と考えてしまうことがある。
 ・検査結果が良くって、逆に落ち込む。
 ・我が家にもアクアリウムがほしい。
   市川拓司さんの「そのときは彼によろしく」でアクアリウムの美しさに惹かれた。
   小さくてもいいので、水のゆらぎを観たいと思う。
   でも、汚れた部分も想像してしまい二の足。

 さてさて、これでもまだ本音が語れない。。。のか。
by WofNaka | 2012-06-17 15:48 | 日記 | Trackback | Comments(0)