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1961年生れ/東ニ病気ノコドモアレバ…西ニツカレタ母アレバ…南ニ死ニサウナ人アレバ…北ニケンクヮヤソショウガアレバ…/弱い立場中心の世の中に/陸前高田市が故郷 @ja1toe


by WofNaka

被災者の苦悩

 先日来、田舎の被災者の何人かと電話で話す機会があった。

☆生きる希望はどこに

 和菓子屋さんを営むあるおじいさん。

 震災前にはすでに和菓子屋さんを畳んでしまっていて、近所にあるJRの駅前にある花壇のお花の世話をしたり、散歩をしたりして日々を過ごしていた。震災時、家訓にある「すぐ逃げる」を実行し、家はダメだったけれど命は助かった。家族も助かった。そして、自分の家の土地について、地元自治体との間でいくつかのやり取りをしたものの、結局うまくいかなかったんだそうな。

 それから、急に元気がなくなってしまった。出かける事も無くなったある日、精神的に追い込まれて入院。最近では認知症も手伝って、食べることも少なくなり、出歩く事もできなくなってきた。

 そういうおじいさんを思って、家族は自宅の再建を急いだんだけれども、果たしてそこまで弱ってしまったおじいさんを、自宅に招き入れることができるのだろうか、と悩んでいます。


☆働けることがうれしい

 私の親戚のおじさんの話です。

 たまたま外に家の庭に出ていたために、危うく難を逃れて着の身着のままで津浪から逃げ出しました。その後、私の実家に住んでおります。

 このおじさんは大工さんでして、私の実家を建てる時に、それまで使っていた家を解体し、建てている最中に私ら家族が住む小さい家をこしらえた方なのです。しかも、その仕事が初めて棟梁から任せられた仕事だったとのこと。それほどの思い入れのある私の実家でしたので、家が流された後、実家に住んでもらうことにした、という経緯があります。

 さらにこのおじさん、さきの和菓子屋さんとも関係がありましてね。和菓子屋のおじいさんが若い頃に関わった建物を建てる際に、そこで大工として仕事をしたことがあるって言ってました。狭い田舎の話ではありますけれど、世の中狭いものだと思います。

 さて、前置きが長くなりました。

 その親戚のおじさんですが、震災前は、ご夫婦で田畑をやっておりましたけれど、例えば同じ作物を作るにしても、夫婦でやり方が違うんだそうです。そうやって、お互いに競争しながら育てていたそうです。そして、私の母の晩年、私の家の畑作業のお手伝いもしてくださっておりました。

 田舎の田畑は震災後3年にして、盛り土によって生き返り、やっと本来の田畑がもどってきたそうです。そこで、今年はジャガイモを植えたそうなんですが、今年のジャガイモは不作なんだそうです。でも、こうして田畑があって農作業ができることが楽しいって。

 また、前の流された家の場所の近くに自宅を再建中です。上棟式まで済んだのですが、これから住めるようになるまで、ご自分でコツコツと手作りされるとのことでした。でも、材料費が高い、人でが足りないと言っておりましたけれど、ここでも、大工仕事ができることがありがたいって。

 もし、可能であれば、鉋(かんな)があるといいんだけど、って。

☆再建したけれど、家族とは離ればなれ

 この人は私の幼馴染です。同級生の中では出世頭でもありますが、もう一人の出世頭は震災で亡くなっております。この幼馴染は、震災時、車で移動中、車の流れが山の方へ山の方へと流れて渋滞に押しやられてしまったために生き残ることができました。

 一週間、家族と連絡が取れませんでした。自宅は津浪で流されます。
 その後、仮設住宅に入るのですが、親戚の人で一人ぼっちになってしまった人の世話で家族とは離れて単身その親戚と暮らすことになりました。
今でこそ、すぐ近くに住めるようになったとのことですが、昔のような大所帯での暮らしに戻れないようになってしまっています。

 そして、言ってました。

 震災の後、夜中の2時頃に絶対に目が覚めてしまうんだよね。と。

 すぐに眠れるんだけれど、もう毎日そんなだって言ってました。

 やっぱり、ストレスがあるよね。


さて、こういう話は、聞こえてきません。当事者からでないと聞けません。
そして、こういう方々に対して、私たちは何ができるのでしょうか。

少なくとも、物を贈る、ぐらいの支援ではダメですよね。



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Commented by tama at 2014-07-17 18:35 x
NAKACHANお久しぶりです。今病院から帰宅。11年前にやった心臓のバイパスまた再再再再再発しまして、今ニトロダーム胸に貼りました。なかなか会えませんね。もう手術はこりごりなので
、もうしばらくごまかしながら生きていきます。
涼しくなる頃、会いたいですが・・・・・・・希望は捨てていません。
Commented by WofNaka at 2014-07-17 20:26
tamaさん こんにちは。

お待ちしてました。心配してました。
先日Tさんとお会いして、一緒に心配しておりましたですよ。

できればお元気なうちにお会いしたいです。
Commented by WofNaka at 2014-07-18 10:47
ご連絡ありがとうございます。
20日午後15時前後でもかまいませんか?
ここに連絡先は書けませんが、私は白髪で赤いリュックを背負ってフロント付近に伺います。

なお、tamaさんが書かれたコメントは、一旦削除します。

このコメントへの返信は、OK、NG、および時間変更等でお答えいただけますか。
Commented at 2014-07-18 10:48
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tama at 2014-07-18 12:23 x
了解しました。必ず見つけます。
それでは20日、3時に。
Commented by WofNaka at 2014-07-18 12:46
はい、是非、よろしくお願い致します。
Commented by tama at 2014-07-18 13:49 x
追伸
お互い食事制限がありますから、お土産は、なしとしましょう。
あまり、気を使わずリラックスして会いましょうね?
66歳で重病人なのに、そう見られないように努力しているtamaですのでNAKACHANよろしくね。
Commented by WofNaka at 2014-07-18 14:24
はい、心得ております。
私はいつも自然体ですから。。。多分。
Commented by tama at 2014-07-21 15:07 x
NAKACHANに会えて良かったね。
うん。
昨夜の夫婦の会話。
Commented by WofNaka at 2014-07-21 18:11
tamaさん こんにちは。

あー、うれしいです。
奥様もご存知だったんですね。

奥様に、よろしくお伝えください。

ありがとうございました。
by WofNaka | 2014-07-16 22:14 | 災害&ボランティア | Trackback | Comments(10)