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1961年生れ/東ニ病気ノコドモアレバ…西ニツカレタ母アレバ…南ニ死ニサウナ人アレバ…北ニケンクヮヤソショウガアレバ…/弱い立場中心の世の中に/陸前高田市が故郷 @ja1toe


by WofNaka

崩壊

 この周辺は河岸段丘があって、その上にマンション群が立ち並んでいる感じだった。

 長雨がやっと終わった静かな夜だった。

 わずかな地震のような微かな揺れの後、ドドーンっていう何かが崩れ落ちるような音がした。

 ひとのざわめきで、その方向を見ると、はるか上流の方に建っていた大きなマンションが崩壊していた。

 ほとんどの部屋に灯りが灯っていたから、どのうちにも誰かが起きていたものと思われるが、あっという間だった。

 多くの生死はわからない。


 でも、それだけでは終わらなかった。

 また微かな振動、でもさっきよりはあきらかに大きい振動の中、その手前にある建物も崩れ去った。

 そして、その振動だ、だんだんこちらに近づいてくるのを感じた。

 いずれ、ここも崩れるのか。

 もう、連続的な振動に変っていた。

 気がついた時は、ほんの少しだけ部屋が傾いていた。


 あー、とうとうここまできたか。

 でも、その状態でしばらくいた。

 ここで止まってくれるのかもしれないと思った。


 まだこれくらいの傾きなら、生活には支障はないから。

 ここで暮らして行けるから、と。


 でも、自然はそんなに甘くない。

 次の瞬間。

 あっという間にひっくり返ってしまっていた。

 うちのマンションは、構造が違う建物がふたつくっついている感じでひとつのマンションになっていたけど、私らが住んでいるところだけが崩壊し、もう一つの建物の方はかろうじて残っていた。

 崩壊した建物から這い出て、もとの場所に登って行った。

 よかった。バイク置き場は無傷だった。バイクはあった。


 それから自分の部屋が転げ落ちた場所まで戻った。

 もう半分は、川の中に突っ込んでいた。

 もうここでの生活は無理だった。

 金目のものは持って出なければ。

 そう思ったけれど、ノートパソコンしか思いつかなかった。


そりゃそうだ、さっき、私のホッペにノートパソコンが落ちてきたんだもの。

それで目が覚めた。

そんな夢を見た。



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by WofNaka | 2015-11-07 07:11 | 夢の話 | Trackback | Comments(0)