World of Naka-chan

wofnaka.exblog.jp

1961年生れ/東ニ病気ノコドモアレバ…西ニツカレタ母アレバ…南ニ死ニサウナ人アレバ…北ニケンクヮヤソショウガアレバ…/弱い立場中心の世の中に/陸前高田市が故郷 @WofNaka

ブログトップ

顔の痣

 母が認知症になったんで実家に単身で出かけた。

 母を一人、家に置いておくことは、しのばれないからなー。

 そして何日めかのことだった。

 台風が来るっていうんで戸締まりをしっかりしてその日は早く床についた。

 朝になった。

 朝になっても夜のように暗い。

 いくら何でも朝だから明るいんじゃないのかなぁ、と思いながら、縁側で納戸を開けて驚いた。

 庭一面に水が入っていた。

 実家の敷地は99坪あって、かなり広い。そのうちの約半分に田舎では普通のサイズの木造の2階建ての家が建っている。

 庭の玄関先には、父が植えたシュロが1本ある。

 そのシュロの木の根元付近まで水が来ていて、まるで池の様相。もう少しで床上浸水となってしまう状況だった。

 そして庭には水だけでなかった。

 よく見ると、様々な生物がその池の中で蠢いているんだった。

 もちろん小魚もいたけれど、1mほどの伊勢エビのようなものもいたし、伊勢エビに似ているけれど、あきらかにこいつは肉食だと思われるような甲殻類もいた。

 知らずに入っていったら、たちまち餌食になるのは目に見える。

 これでは外に出られないではないか、と思っていた。

 母にそのことを告げようと私は台所に行った。

 母は台所にはいなかった。

 部屋部屋を探してもいなかったので、2階かな、って思って仕方なくまた縁側に戻ったら、水かさが増えていて、4mほどあるシュロの木の上がちょこんと見えるほどの高さにまで水が増えていた。もちろん縁側のドアは開けられない。なぜだか水圧に耐えていて、まるで水族館のようだ。

 今度はそこにいる生物がはっきり見える。

 さっき見えた肉食系の生物が、さかんに小魚を追い回しては器用に捕まえている。そんな恐ろしい光景を見てはいたが、母が気になったので、2階に探しに行った。

 やっぱり母はいなかった。

 どこに行ったんだろう。

 縁側に戻ってみると、水かさは腰ぐらいの高さに戻っていた。

 とその時だった。

 玄関のドアが開いて、外に出て行く物音がした。

 母か。もちろんそれ以外に誰がいるわけもなく、母に違いなかったんだけど。

 母は、父が植えたシュロの木の方に進んでいった。

 水面を見る限り、そこは只の水だけど、ほら、中には危険がいっぱいだから。

 私は母を追って玄関まで行ったけど、そこからは出ることができなかった。



 暫くして、母は何事もなく戻ってきた。襲われなかったらしい。

 でも、美人の顔に大きな痣ができていた。あんな美しい母だったのに。手のひらサイズの痣が。

 母は、まるで昔からあったかのように自然に振る舞ってはいたけれど、私には直視できなかった。


 水は相変わらず池の様相で、水かさは増えたり減ったりしていたけれど、だいたい1mほどの水深は保っていた。

 これでは、本当に出かけられない。


 どうしようと思いながら、居間に戻って、居間から何気なく外を見たら。

 見たら、そこからはふだんの庭が見えた。水はなかった。

 え、さっきまで水があったじゃん、危険な生物もいたじゃん。

 そう思って、さっきまで見えていた縁側に行ってみたら、そこは普段の庭で、さっきまで水があって池になっていたそんな様子はどこにもなかった。水に濡れてもなかったんだ。


 不思議すぎるじゃないか。

 もしかして、母の痣もないのかな、と思って母の顔を見てみたら、やっぱり痣は残っていた。











そんな夢を見た。


「にほんブログ村」に参加しています。下の絵、またはボタンを押していただけませんか。
にほんブログ村 科学ブログ 自然科学へ


[PR]
トラックバックURL : https://wofnaka.exblog.jp/tb/237920492
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by WofNaka | 2017-10-26 16:55 | 夢の話 | Trackback | Comments(0)

by WofNaka